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2004年8月
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2004年08月
項 目
媒体(州)
分 野
ビクトリア州での市長直接選挙への動き
2004.8.15
ジ・エイジ他
VIC
選挙
ビクトリア州の有権者は、今年度後半、直接投票により市長を選出できる可能性が出てきた。ビクトリア州地方自治体協会は、78の地方自治体を招いて、市長を直接選挙で選出できる制度への改革を検討する予定である。
現在、ビクトリア州で市長の直接選挙を実施しているのはメルボルン市のみで、3年の任期となっている。それに対し、その他の地方自治体では市長は議員の中から選出され、任期は1年間となっている。
2001年7月に行われた前回のメルボルン市長選挙では、当選したジョーン・ソー氏が120,000ドル(約900万円)、その他の候補者も200,000ドル(約1,500万円)から365,000ドル(約2,800万円)の広告費などを選挙活動に使っている。この選挙制度の最大の欠陥は、候補者が選挙資金源や献金など額を公開する必要がないという点であった。この問題に対して、ビクトリア州政府は2003年に地方自治法を改定し、候補者に対して200ドル(約1万5千円)以上の献金等を受け取った場合には公開を義務付けた。しかし、その法律が有効となるのは、2004年12月31日で、次回のメルボルン市長選挙の約1ヵ月後である。
ビクトリア州地方自治体協会会長のジュリー・ハンセン氏は、「市長の直接選挙は民主的な制度である。お金で市長のポストを買えるという考えもあるが、有権者は賢明で騙されたりはしない。」と述べている。
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City Rail(注)の運行遅延に代替輸送機関としてタクシーも
2004.8.2
シドニー・モーニング・ヘラルド
NSW
交通
運転手の不足等によって運行遅延が問題視されているCity Railであるが、この度、運行遅延が生じた際の代替輸送機関に関する内部規定が情報公開法によって明らかにされた。
一般の住民にほとんど知られていないこの規定は、「大幅な運行遅延に直面した乗客に対し、緊急時の代替輸送機関としてタクシーを提供する。」というものである。
輸送単価の高いタクシーを代替輸送機関の一つとみなすことについて、City Railは、遠方へ行く乗客は少数であり、ラッシュで渋滞した時などは、バス会社の規定上3時間までしか借用できないバスより、タクシーの方が効率的な場合もあるため、としている。
しかし、この規定の適用により、タクシーで走行距離約120H以上を、しかも数回にわたって利用した乗客がいたことも内部文書から明らかにされている。
ちなみに昨年度City Railがこの「タクシー代替輸送規定」に対して支出した金額は約85,000豪ドル(約640万円)に上る。
また、過去の実例を見ると、この規定の適用を受けた乗客の多くは車椅子利用者であったが、規定によれば「点検・工事による運休や、天候・災害など不可抗力により運休に見舞われた健常者にはこの規定を適用しない。」と記載されている。その一方で、「大幅な遅れに直面した場合、または長時間に渡る運行停止が予想される場合、もしくはバス等他の代替輸送機関が利用困難である場合は適用できる。」としている。
例として、今年の3月にシドニー中心部からシドニー空港までを結ぶ「エアポートライン」が火災警報装置の故障によって大幅に遅れた際、健常者を含む約50人の乗客がこの規定に基づいてタクシーを利用したとされている。
(注) City Railとは、シドニーを中心とする州営の旅客鉄道網の呼称である。
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シドニー湾環境保全に向けての自治体の取り組み
2004.8.16
シドニー・モーニング・ヘラルド
NSW
環境
シドニー大学の15年間にわたる調査によると、シドニー湾は街から流れ出る重金属、殺虫剤、有毒化学物質で汚染されていることが分かった。また、シドニー湾の海底堆積物は、サンフランシスコ湾、スコットランドのフォース海、中国のシアメン(アモイ)湾より高い水準で汚染されている。
これは、銅・鉛・亜鉛を含む工業排水、不法投棄、自動車からのオイル漏れなどが原因である。
特に、海への流出口付近で潮の流れが緩やかなHomebush Bay , Rozzell Bay , Blackwattle Bayなどの入り江で汚染が高くなっている。
実際、調査チームは、工業排水路よりも雨水路が汚染の主要因であるという事実を発見した。これによる海底汚染は、人の健康に直接影響は及ぼす程度ではないものの、海底の食物連鎖に悪影響を及ぼす可能性がある。
マンリー市は、3年間雨水路の管理に取り組み、重金属、殺虫剤を60〜90%減らした。同市の担当者によると、海底の汚染物質を除去する従来方法だけでは不十分であり、雨水路にフィルターを取り付けるなど、重金属が海に流れ込む前に除去しなければいけないという。また、住民37,500人に対して、教育啓発を行った。
この動きに呼応して、ノース・シドニー、ウイロビー、ワリンガンの各市で雨水路の管理を始めた。
シドニー大学の調査チームの1人は、マンリー市の場合、比較的うまく行ったものの、NSW州政府は、8200万豪ドルのStormwater Trust Program(雨水路への補助等に関する計画)を2004年中で打ち切るとしているため、この3市は、難しい状況に直面すると考えている。
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高齢化社会に向けた自治体行動計画の策定
2004.8.17
シドニー・モーニング・ヘラルド他
NSW
福祉
昔のままの自然が残り、かつ都市型の便利な生活も享受できるような海岸沿いの自治体にはベビーブーマー(団塊の世代)たちが移り住んできて、急激な高齢化に頭を抱えている。向こう15年間で、8分の1の自治体は、少なくとも25%以上の65歳以上の人口を抱えることとなるだろうといわれている。
全豪自治体協会発行の州の地域別報告によると、自治体は従前の道路や基盤整備を維持する一方、高齢者に対するサービスを維持するのに、苦心することになるだろうとのことである。高齢者人口は、政策立案やサービスの提供に相当な影響を与えるほど大きくなっている。自治体は人的サービスの急激な需要増加に直面し、より使いやすい高齢者ケアセンターや地域のセンターといった施設建設の強い要望を受けることになる。にもかかわらず、税金や使用料による限られた収入しかないため、予算を増やすことができない。これらの認識に基づき、全豪自治体協会では最近、人口高齢化対策アクションプランを策定した。
このプランは、連邦政府の同種のプランを補完する形になっている。健康的な高齢化社会のために、自治体間で人口統計上の現況に沿った情報の共有化を図ることができるように計画されている。例えば、ウェブサイトに自治体が使いやすい形で様々な面から自治体が関わる高齢者の情報をまとめて、また互いに経験を共有化できるように高齢者ネットワーク情報を提供する。
連邦政府も40万ドルをこのプランのために資金提供する。
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フェリー料金値上げによる経営健全化への動き
2004.8.11
シドニー・モーニング・ヘラルド
NSW
交通
経営の苦しいシドニーフェリーは、9%の運賃値上げを要望している。シドニーフェリーは、6週前に新しく州営企業化されたばかりであるが、燃料費など増加するコストや乗客数の伸び悩みによる収入不足のため、物価上昇率より高い新運賃を要求することになった。
運賃の値上げには独立価格規制裁定委員会(以下、価格委員会とする。) への要望が必要だが、その要望書の中で、年間約1400万人の利用客にサービスを提供するために約1億豪ドル(約75億円)が必要であるの対し、売上は4200万豪ドル(約31億5千万円)にすぎないため、今回の運賃値上げは適正な範囲であるとしている。更に、フェリー乗客が平均的に高収入を得ているフルタイムの労働者であることも今回の高い運賃値上げの理由としている。また、シドニーフェリーは、州政府からバスや電車など他の公共交通機関よりも高い補助金を得ている。具体的には、州政府からの補助金を一人当り1km当りに換算すると、フェリーでは約24セント、州営バス(SydneyBuses)では約7セント、州営鉄道(CityRail)は約20セントである。
以上のように、要望書の中で今回の値上げにより、経営の健全化ができるとしている。しかし、今後の真の経営健全化のためにためにも、運賃の値上げのみならず、乗客数を増やす工夫をしていかなければならないとする民間機関の意見もある。
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24歳の市長、自治体協会会長に
2004.8.27
ジ・エイジ他
VIC
政治
8月26日に、24歳の青年市長が7人の候補を制してヴィクトリア州自治体協会に就任したことにより、ヴィクトリア州の地方自治体に関する従来のイメージが変わろうとしている。
この青年市長ゲオフ・レイク氏は、20歳でモナシュ市(Monash Counsil)の議員に当選し、22歳のときには、同市の市長として選出された。これは、18歳から被選挙権を持つことのできるヴィクトリア州においても最年少の記録であった。ポール・キーティング元首相の手法を理想とする彼は、労働党員であり、幼いころから政治マニアであったという。
豪州の地方自治体の議員の年齢層は40、50歳代が約6割を占めているが、ヴィクトリア州には、レイク氏以外にも24歳の市長がいることなどからも、会長の若返りなどにより、州内の地方自治体に新しい方向性が加わるものと期待されている。
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City Railの運転手不足が社会に与える影響
2004.8.11
シドニー・モーニング・ヘラルド他
NSW
交通
運転手不足に悩むCity Rail では、この問題の解決にあたり、運転手育成研修期間の短縮や他部門から人材の引き抜き、さらには、週末・夜間の運行本数の削減を行った。
すると、週末の運行本数の30%もの削減は、バス利用者を減少させるという結果をもたらした。ある長距離バス会社では、このダイヤ改正後最初の週末の売上が20%も落ち込んだ。
この背景には、バスのタイムテーブルの多くが、City Railのダイヤにリンクさせて作られていることにある。そのため、このことを配慮せず、内部事情だけを勘案してダイヤ改正を行ったCity Railに対して批判の声も上がっている。
また、City Railが時間どおりに運行されていないことも、バス利用者を減少させる要因になっている。バスは、運行に支障を来たすのを回避するために、City Railの遅れを待たずに、タイムテーブルどおりに運行する。そうすると、予定していたバスに乗り遅れる市民が発生してしまう。市民はそのようなリスクを避けるために、City Railやバスを利用しなくなってしまったのである。ちなみに、ダイヤ改正後最初の1週間で、時間どおりに運行されたのは、たったの32%であった。
City Railが時間どおりに運行されない原因は、運転手不足に起因する運転手の技術が未熟であることや、車両の性能等に問題があるためと言われている。
City Railの運転手不足は、利用者である市民のみならず、他の公共交通機関にも影響を与えており、NSW州にとって大きな問題となっている。
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