トピックス 豪州・ニュージーランド最新政策情報
2004年9月
メニューへ
2004年09月
項 目
媒体(州)
分 野
有料道路のノンストップ料金支払いシステムの普及と課題
2004.9.27
シドニー・モーニング・ヘラルド他
NSW
交通
シドニーでは、有料道路の料金をノンストップで支払うことができるE-WAYが広く普及している。これは、日本のETCと同様のシステムで、料金所ゲートに設置したアンテナと、車両のフロントガラスに取り付けられたe-tagと呼ばれる車載器との間で無線通信を用いて自動的に料金の支払いを行い、料金所をノンストップで通行することができるものである。料金はクレジットカードで決済することになるが、ETCの車載器のようにクレジットカードをe-tagにセットする必要は無い。
E-WAYが普及している理由の一つに、e-tagの料金の安さがあげられる。e-tagを装着ために必要な経費は、42ドル(約3,400円)である。そのうち40ドル(約3,200円)がデポジットであるため、e-tagの返納すれば返金される。また、NSW州政府でも、E-WAY利用者へ料金のキャッシュバックを行うなど、普及に努めている。
E-WAY のさらなる普及を図るべく、RTA(The Roads and Traffic Authority:NSW州の有料道路の運営や自動車登録等を行っている団体)では、ハーバートンネルの料金支払い方法を全てE-WAYに転換することを計画している。また、来年開通予定のクロスシティトンネルでも料金支払い方法をE-WAYのみにする方針であることを表明している。
ところが、E-WAY普及促進の影で、バイク用のe-tagが開発されていないことが課題となっている。現在のe-tagは、自動車のフロントガラスに取り付けることを想定して開発されているため、防水性がなく、バイク本体やヘルメットには装着できない。衣類等への装着には安全性の面で問題が残る。このことから、メルボルン(ビクトリア州の州都)の有料道路では、バイク用のe-tagが開発されていないという理由で、バイクの通行料金は無料にする措置を講じている。
RTAでは、バイク利用者への配慮について、「政府が、防水性があり、バイクへの取り付けや運転者が着ているシャツのポケットへの取り付けが可能なバイク用のe-tagを開発中である。」とコメントしているが、バイク利用者は当分不便を強いられそうである。
TOPへ
シドニー永続的な水制限へ
2004.9.24
シドニー・モーニング・ヘラルド他
NSW
防災
シドニーでは、ダムの全体貯水率が43%を切っており、水利用に関して危機的な状況が続いている。現在、家庭等への供給制限が約1年間実施され、消費量が10%削減された。しかしながら、既存の水制限に関する長期目標(注1)を満足させるためには、更に大きな水制限が必要である。
そこで、ニューサウスウェールズ州政府は、専門家による将来の水利用に関する検討会を開催し、現状問題点や解決策について検討した。
長期にわたる干ばつに加え、今後20年で人口が100万人増加と見積もられていることから更に水不足が深刻となり、使用量を年間180ギガリットル減らすことが必要である。
具体的な対策として、次のことを推奨している。事業所、病院、学校、公営住宅での水利用を15%減らし、レベル1の制限(注2)を永続的に実施する。また、節水義務付けの範囲をトイレから洗濯機、食器洗い機にも拡大する。産業界では、高品質な水が必要な場合を除いて、水質の面で利用を制限する。灌漑用の水利用に関して補助金を設立する。また、ダムの底層にある無効貯水の有効利用、他の水量の多い水系から不足しているダムへ水を融通する。
なお、検討会では、対策に加え、利用者の水不足に対する認識を高めることも必要であるとしている。また、州公共施設省では、貯水率が40%を切れば、更なる制限の高いレベル(注3)に踏み切るとしている。
(注1)2011年、水の使用量を一人1日329リットルにする数値目標。これは、現在の使用量より20%削減された数値である。
(注2) レベル1では、スプリンクラーの禁止、ホースでの洗車等の禁止など
(注3)現在はレベル2の制限であり、レベル3では、ホース等を用いた庭での水遣りが全面禁止され、ジョウロなどによる水遣りのみを可能にする等。
TOPへ
屋外での喫煙が規制対象に
2004.9.7
シドニー・モーニング・ヘラルド他
NSW
環境
シドニー北部のモスマン・カウンシルでは、9月6日、屋外での喫煙を禁止する法案を可決した。
この案では、公共施設の入口周辺やバルコニーも禁煙の対象区域としているが、その規制対象は、次のとおりである。
・自治体の管理下にある児童公園(子供むけ遊び場)から10メートル以内での喫煙
・自治体所有の公園やスポーツ公園、ブッシュランド(山林)や水辺での喫煙
・自治体内の全てのビーチ(海辺)での喫煙
・自治体が所有や管理している建物の入口から20メートル以内での喫煙
(バルコニーや覆いのある部分を含む)
・公共用地内にある飲食区域での屋外での喫煙
・自治体の運営するイベントでの喫煙
同カウンシルの関係者によると「このような屋外での喫煙まで禁じた法案は、オーストラリアでは初めてである。また、おそらくは世界でも初めてではないだろうか」とのこと。
同カウンシルは、すでに6月に、近隣の自治体であるマンリー・カウンシルに続き、ビーチでの喫煙の禁止を決定し、このビーチでの喫煙を禁止する動きは、周辺の自治体にも広がりを見せている。
TOPへ
クイーンズランド州での禁煙エリアの拡大
2004.9.9
クーリエ・メール他
QLD
環境
クィーンズランド州のパブやクラブ内では、2006年7月から喫煙を禁ずることが州政府により決定した。他にも2005年1月から、パトロールしているビーチ、子ども用運動場から10m以内の所、すべての建物の入り口から4m以内の所、加えてすべての大きなスポーツ施設内での喫煙が禁じられる。2006年7月からはパブ等のほか、現行の酒販許可された屋内施設ばかりでなく、屋外の食堂、ビアガーデン等での喫煙も禁じられる。
連邦の観光大臣は、この新しい法律は国外からの旅行者の足を遠のけると反発しているが、クィーンズランド州観光大臣は住民や訪問する人々のために安全で健康的な環境を確保することが大切であり、観光産業だけの問題ではないとしている。
とはいえ、州財務省は州内4つのカジノにある8室の貴賓室については、禁煙の除外なった。これは、カジノを利用する国外からの観光客が、カジノでの禁煙を理由に足が遠のくなど、他の州に対する競争力を維持するためである。全面禁煙を求めていた野党党首は「全国的に喫煙が禁じられれば、貴賓室でも禁煙になるだろう」と述べた。
政府のタバコ小売業者への締め付けは今後ますます厳しくなるだろう。
TOPへ
中古車の排気ガス対策
2004.9.28
シドニー・モーニング・ヘラルド他
NSW
環境
シドニー近郊のフェアフィールド市では、中古車の排気ガスを減少するために無料で車の点検修理を行うサービスを実施している。
ニューサウスウェールズ州の陸運局の調査では、フェアフィールド市の自動車は平均で製造から10年以上経過しており、州内で最も古い自動車の割合が多いという事実が明らかとなった。また、多くの市民は、市内の公共交通機関が不十分なため、自動車に依存せざるを得ない。同市はあまり裕福な地域でないため、定期的に車の点検修理を行う余裕が無い住民も多い。
こうした状況の中、フェアフィールド市は、州からの助成金$99,750(約800万円)を受けて、廃棄ガス対策である「青空計画(The Blue Sky Project)」を実施している。市内の住民は同計画の下、1991年より前に製造された商用でない個人の車に限り、排気ガスに関係する部分の点検修理を無料で受けることが出来る。住民は、市内の指定業者に直接点検修理を依頼してもよいが、ペンリス市(フェアフィールド市の西に隣接)にある陸運局の排気ガス試験センターに行くことにより、修理前と後で排気ガスの排出量がどれだけ改善されたかを知ることが出来る。
この計画は2004年12月まで実施される。
TOPへ
ブリスベン川への未処理下水の流失事故
2004.9.22/23
クーリエ・メール他
QLD
環境
環境保護庁は、ブリスベン市で8月2日から4日までの2日間半に渡り、未処理下水がヒーロー通りの市が管理する排水場から、ブリスベン川へ流失した事故について、調査を継続する予定である。
ブリスベン市で起きた980万リッター(81,660バスタブ分に相当)の下水流失事故は、今まで最大規模のものである。
環境保護庁のスポークスマンは、今回の流失事故は、環境に重大な影響を及ぼしたと述べている。
今回の事故原因は、@時代遅れの設備A不十分なインフラ設備B人為的なミスなどが上げられている。これらは、3年前のブルロック・クリークへの流失事故と同じであり、その時の教訓が生かされていないことが、明らかになった。
市長は、今回の事故を受けて下水道のインフラ整備を根本的に向上させると表明しているが、納税者は、今日までの取り組み経緯を知りたいのではないか。
TOPへ
Copyright (C) 2005 All Rights Reserved
Japan Local Government Centre (CLAIR, Sydney)
Level 42, Gateway, 1 Macquarie Place, Sydney NSW 2000 Australia
Tel: 61-2-9241-5033 | Fax: 61-2-9241-5014 | E-Mail:
mailbox@jlgc.org.au